透きとおる夢
その、報告書の数々は __ ?
突如、街行く人々の瞳に映った、棘の結実する醜悪なエンディング。
それが、彼の『密告者』という存在であるらしい。
「これまでに起きた出来事の、おさらいをしましょう!!」
そう、意気込むフレデリカが丸テーブルに山と積んだ紙の束を、呆れたように目を細めて見据えるハーヴェスティ。
先ずは何から始めたものかと、積んだ山の中からエルフヘイム移動当初に起こった事件の報告書を探す姿を見て一瞬、尊敬の念が薄れたかけたのは、気の所為だと思いたい。
◆ (姉・フレデリカ…非登録キャラクター)
(ミラさん…EB!公式NPC。お名前だけ拝借)
世情についていけない背後の状況をキャラで、SSもどき 。
「これこれ……」
探し出した一つの束をパラパラと捲くりながら中を確かめると、最初のページに戻り、向かい合って座るハーヴェスティが読み易いよう向きを変えて目の前に差し出す。
身内を前にしては、季節の変わり目か痛んでしまった喉の乾燥の方が気になるというもの。 少々行儀を悪く、紅茶を飲みながら報告書を受け取り、上からざっと目を通す。
それは、報告書と云うには不自然に一人称が使われており、日付で話題が区切られている。
「先ずは、ミラさんの日記から~って、思って」
頬杖つき無邪気な笑顔で、小首を傾げながらフレデリカが告げた内容に、飲みかけた紅茶を噴きそうになり咽るハーヴェスティ。
「姉さん……! そんなの写してきちゃ駄目でしょう!? 彼女に失礼です」
「えー? ミラさんが私達みたいに途中から合流した人も解り易いようにって、気を遣ってくれたんじゃないのかな。 優しい事に、皆も見易いところに公開してくれてたよ? 写すくらい、問題ないのかなー?とか」
ちらり、と。 テーブルに積まれた報告書を見る。
どれもこれも、よく見ればフレデリカの筆跡に酷似していて。
「……あの。 まさかとは思いますが姉さん。 これ、全部書き写して来た、なんて……」
「うん!」
「書き写しても構わないか、許可は?」
「別に良いんじゃないの? 公開されているんだし」
元気の良い返事を聞いて、サァ――っと、血の気が引いたハーヴェスティは、テーブルの報告書の書き写しを纏めてフレデリカの手を取り歩き出した。
「ちょっと、何よ」
「一応許可を、ね? 取っておきましょう? 今からでも遅くは無い筈です」
「何よケチー! 怒られないと思うわ!」
果たして、フレデリカは怒られなかったか、どうか。
< 背後 >
全くついて行けないので、ミラ嬢の日記や関係ある・気になるリプレイは印刷して読もう!という考えに。
入った依頼のリプレイやOPならまだしも、ブラウザで長文を読むのは得意ではないのでした。
印刷していて、ふと。各依頼の報告書って、その場で見る事が出来ないなら、要点を写して持ち帰っても良いのかな?と疑問に思った次第で。
そこまで難しく考える必要は無いと思いますが……。(汗)